この記事は実話を元にしたエンターテイメント小説です
- 筆者の体験に基づくエピソードですが、実在の人物や団体などとは関係ありません。
- 何かお心当たりのある症状を持つ人は速やかな受診をお勧めします。
- エンターテイメントとしてお楽しみください。
【知られざる痔の世界】痔ろう(痔瘻)って知ってる?
みんなは 痔ろう(痔瘻) って知ってる?
痔といえば、 切れ痔 や いぼ痔 が有名だけど、実は もうひとりの兄弟 がいる。
それが 痔ろう だ。
切れ痔といぼ痔は、誰もが知る “スター”。
周囲の三人に一人は、重度・軽度問わず経験したことがあり
知名度と発症率の圧倒的高さを誇る “看板痔” だ。
(…ひっそり手術している人も多かったりするんだぞ)
でも 痔ろう(穴痔) はどうだろう?
知名度は低いのに、実は 最も厄介な存在。
その名は 二郎(痔ろう)。
このブログでは、そんな 痔ろうとの戦い をリアルに綴っていくよ。
笑いあり、涙ありの 壮絶エピソード を、ずんだもんを交えながら語ってみるよ。
ぜひ最後まで読んでみてね!
深夜の晩餐
遡ること10年前、その日ボクは深夜まで残業をしていた。
会社を立ち上げたばかりの頃で、毎日午前0時を回って帰宅するのも珍しくなかった。
そんな激務の最中、同僚と仕事をしていると、別のフロアに残っていた上司が「飯、行こう」と誘ってきた。
正直、食事よりも早く仕事を片付けて帰りたかった。
でも、「中抜けしてでも行こう」という強引な誘いを断ることはできず、しぶしぶ食事に向かうことに。
ずんだもんまあ、ご馳走してくれるならいいか…
と、前向きに考えることにした。
車を10分ほど走らせ、到着したのは天●一品(天一)。
(惜しい…これがラーメン二●なら…←)
天一のラーメンは好き嫌いが分かれる味だと思う。
初めて食べたときの衝撃は今も忘れられない。
今まで嗅いだことのない匂いと、重量感たっぷりのドロドロスープ。
口に残るザラつき、もたつく麺。それまでのラーメンの常識を一瞬でぶち壊していった。
最初は全く受け入れられなかったが、
- 2回目:臭みが気にならなくなる
- 3回目:うま味を感じる
- 4回目:虜になる
と、不思議とハマっていくラーメンだった。
お店に着いたボクは、もちろん“こってり”を注文。



天一はこってりを食べてこそ本領を発揮するのだ。
期待通り、やっぱり美味しい。
麺を超え、箸に絡みつくドロドロスープ。口に残る異物感。そして香り。
ふぁぁ…たまらない。
もちろんスープは残さず平らげた。つかの間の幸せがボクを包み込む。
「ご馳走様。一人、800円ね」
…おごり…じゃ…なかった。
ボクは、絶望した——。


津波
食事を終えたボクらを待っていたのは、残された仕事という現実。
お腹を満たした上司はそのまま帰宅。ボクらは勤務状態へ戻り、目の前のタスクと格闘すること1時間。
それは、突然やってきた。



お腹が…痛い…!!?
なんの前触れもなく、エンディング直前の盛り上がりのように襲いかかる腹痛。
刺すような痛みに耐えきれず、トイレへ駆け込む。
ものすごい勢いで、下る。
急流すべり?
いや、もはや富士急ハイランドのFUJIYAMA。乗ったことないけど、きっとこんな感じ。
噴射、止まらない。
なんだこれ…馬鹿げてる…食事なんて行かなきゃよかった…。
苦悶の表情を浮かべながら、上司を呪う。
結局、30分以上トイレに籠もり、ようやく落ち着いた頃には、戦う気力など残っていなかった。
全てをぶん投げ、その日は帰宅。
帰宅後も、定期的な大波・小波を繰り返しながら朝を迎えた——。
違和感
潮が完全に引くまでに三日。ようやくいつもの調子に戻った。
もちろん仕事は待ってくれず、無我夢中で片付けていたその時。
ある 違和感 を覚えた。
おしりの下部、太ももとの境目あたり。
ズンッとした重み。
触ってみると、固く、しこりのようなものを感じる。


痛い、痛い、痛い……。
気にしないようにしていたが、無理だった。
しこりのあたりが重く、ずんずんと鈍い痛みが響く。歩けないわけではないが、とにかく痛い。
それから数日、なるべく刺激を与えないよう心掛けたものの、
痛みは引くどころか、ますます強くなっていった。
しこりはパンパンに腫れ上がり、うっすら熱を持っている。



これは…絶対に良くないヤツなのだ…
ボクは、病院へ行く決意をした——。
肛門周囲膿瘍(しゅういのうよう)
ボクと同じく、おしりに違和感を感じた人は、「痔ろう」よりも先にこのワードに辿り着くと思う。
これが痔ろうの前身。
すべてはここから始まる。
「これができた時点で詰んでる説」もあるほど、厄介な病気。
通院を決めたボクは、最寄りの 評判の良い肛門科 を調べた。
それにしても 肛門科 か……。



肛門科って、なんでこんなに恥ずかしいんだろう…?
程なく、問診の結果が先生から告げられた。
「肛門周囲膿瘍ですね」
原因は、下痢が肛門腺に入り込み、細菌感染によって膿が溜まるんだとか。
……心当たりしかない。
数日前のアレが原因であることは明白だった。
声を大にして言う。
悪いのは天一じゃない。上司である。
処置
ベッドの上で横向き体育座りのままのボクをよそに、先生は説明を続ける。
そして、時間をかけることなく——
「指、入れまーす」
これが、第一の “激痛”と“辱め” だった。
ンッッッ!!!
ぐりぐりぐりと、容赦なく指を入れられ、かき回される。
痛い!!
そして次の言葉。
「膿がかなり溜まってるんで、切開します」
ボクの運命は、逃れられなかった…。
麻酔が注入される。ビクッと身体がこわばる。注射は昔から苦手だった。
痛かったらどうしよう…ダメだ。めっちゃ怖い…。そう思った瞬間――



のだぁあぇぇええアアァ!!!!


声、出るよぉォォォォー!! ーー 声が、あぁぁぁぁー!!
第二の攻撃は、“激痛”なんて生易しいものじゃなかった。
初めて、「耐えられない」と思った。
あらかじめ身構えていたのに、はるかに想像を上回る痛みが襲いかかる。
恥ずかしいとか、そんな感情はどこかへ吹き飛んだ。 ただただ、痛い。
おしりの3、4ヵ所に麻酔を打たれた。
激痛が走ったのは最初だけで、あとはほとんど痛くなかった。
じわじわと、麻酔が効いてきたのだろう。
先生がメスでしこりに触れる。 「痛い?」と聞かれたけれど、あら不思議。
確かに触られている感覚はあるのに、痛くない。
今、切られているんだろうな… でも、不思議と平気だった。 まるで、ゴムゴムの実を食べたような感じ。
数分前の激痛が嘘みたいに、メスの痛みを受け流していた。
ボクは…ルフィになったんだなぁ。。
切開は終わった――。



このお話は、二章へ続きます。 応援…してね?




















