この記事は実話を元にしたエンターテイメント小説です
- 筆者の体験に基づくエピソードですが、実在の人物や団体などとは関係ありません。
- 何かお心当たりのある症状を持つ人は速やかな受診をお勧めします。
- エンターテイメントとしてお楽しみください。
「おしりの病気」って聞いてドキッとした人、いる?
まぁ正直、ボクも最初は完全に他人事だと思ってたし、そもそも「痔ろう」ってワードすら知らなかったタイプ。でもね…まさか自分がなるなんて思わないじゃん? これが普通なんだよ。
気づいたら、おしりに違和感 → 激痛 → 血だらけで大パニック。
笑えないけど、今だから笑って話せる「リアルおしり物語」を、恥も外聞もなく書いてみたよ。
正直、同じ経験をしてほしくないけど…もしも「ちょっとおしり怪しいかも」って思ってるなら、読んで損はないから。
ずんだもんいやむしろ読んで? おしりは大事にしよ?
前回のおはなしはこちら
切開後の大出血
ゴムゴムのおしりになったボクに、切開のダメージはなかった。
看護師さんが丁寧にガーゼを当てがってくれる。どうやら暫くは出血が続くこともあるらしい。
「肛門周囲膿瘍」を克服した僕。
膿が排膿されたおかげで、おしりにあったズンズンした鈍い痛みもすでに消えていた。
安心したボクは通院を理由に会社を休み、軽い気持ちでパチンコへ向かった。



今日は勝てる気がするのだ!
と、甘くはないのが現実。
ちょっとした小休止のはずが、2万円の負債を背負うことに…。
絶望の中、おしりにある違和感があることに気づく。
ズボン越しにおしりに手を当てると「ぬちゃ…!」という感触。
間違いない…血だ!
ボクは立ち上がった。
手のひらは赤く染まり、座っていた黄色い椅子も吸いきれないほど血を吸って、太ったヒルのような赤茶色に…。



と、とりあえずこの場は逃げるのだ…!
軽いパニックの中、ボクはお店を逃げるように飛び出した。
2万円を注ぎ込んだあの台が、その後連チャンしたかは知らない——。
ナプキンとの出会い
問題は、痛みよりも出血量だった。座っていると、じわじわ溢れ出す。
この出血をどうにかしなくては…!
急いで家に帰ったボクは、血まみれになったズボンを洗いながら考え、そして閃いた。



奥さんのナプキンを借りるのだ…!
間違ってない。
この選択は何も間違ってないんだ。
補足をすると、ガチでこの選択は正しいのである。
ナプキンは、やはりそれ専用に作られているため、ガーゼで抑えきれない出血であってもしっかり受け止めてくれるスキルがある。
トイレに常備してあるナプキンを見つけた。
どうやら「ロリエ スリムガード ふつうの日用」のようである。
装備しますか? 答えはもちろん「YES」だ。
本当によくわからなかったけど、とりあえずボクサーパンツに張り付けることができた。
履き心地には違和感しかなかったけど、背に腹は代えられない。
応急措置を終え、どうにか周囲に出血をばらまくこともなくなり安堵した。
つくづく、結婚してて良かったと心の底から思った瞬間だったのだ——。


10年の歳月とボクのおしり
肛門周囲膿瘍発症から、大出血事件を経て、あれから10年。
状態はというと……
切開したおしりの横穴は、気づけば一度も塞がることなく、
痛み→膿→しこり→排膿→解放というローテーションを定期的に繰り返していた。
排膿は横穴から自動的に行われる仕様で、当初の大出血するほどではなかった。
最初は違和感もあったけど、まあ、おしりの中心部じゃないし……と、次第に気にしなくなっていた。
でも2023年5月、そんなボクに異変が起きた。



今回のしこり、なんか…長くない?
久々にずんずん響く痛み。
触ると、しこりがパンパンに膨れている。
原因はすぐに分かった。
排膿ができていない!
あれだけ定期的に膿を排出してくれていた横穴が…閉じているのだ。
この10年、塞がらないことに疑問を持ちながらも「膿が出てるなら良し」としてきたけど……
今回は完全閉門。しこりは膨らみ続け、排膿の気配はゼロ。
(……やばい)
仕方ない。病院行くか……。
とはいえ、ボクは10年前の「死の痛み」を忘れていたんだ…。
再び、病院へ
どこか懐かしさすら感じる病院。
10年前と変わらない景色。
診察券はなくしたけど、カルテはしっかり残っていた。
そして、あの時、ボクのおしりを切り開いた先生との再会。
「続いているということは、最初から“痔ろう”だった可能性が高いですね」
痔ろうとは、膿の通り道=“道”ができる病気。
肛門周囲膿瘍が頻発する位置から見て、間違いないらしい。
- 「病状が続く」ようなら来院して欲しかった
- 痔ろうは自然治癒しない
- 放置すると「がん化」のリスクも
- 根本治療は「手術」のみ
つまり、10年前、肛門周囲膿瘍になった時点で、痔ろうも発症していた可能性が高かったってこと。



先生、最初に言って欲しかったのだ…!(泣)
こうして、ボクと痔ろうの闘いは本格的に始まったのだった。
次回予告
10年越しにやってきた、ボクの“痔ろう治療編”。
この続きは次回へ——



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